さて今回はgreenmaxから発売されました『東急8500系8642編成』を簡単にご紹介してまいりたいと思います。

東急8500系 模型

8642編成(以下8642Fと呼称)と言えば、全盛期には400両を数えた東急8500系のラストナンバー編成です。

最大の特徴はなんといっても、同一編成内に界磁チョッパ制御のユニットとVVVFインバータ制御のユニット(しかも2種類)が混在している点かと思います。

異なる制御が奏でる独特なサウンドから、数ある8500系の中でも人気の高い編成ですが、
その独特な編成構成のためか最も車齢の若い8500系であるにも関わらず、8606Fや2000系、8590系と同様、東武乗り入れ非対応(通称:サークルK)編成になっております。

・・・と、実車の話はこれくらいにして模型の話に入ります。

東急8500系 模型

まず既に発売されている8500系シリーズとの違いは、クーラーが9000系と同じものが搭載されていること。(※ただしこの点については青帯が特徴的な8637Fの製品も同様です。)

ちなみに最近のgreenmax完成品としては珍しく?、列車無線アンテナやヒューズボックスといったパーツがユーザー取り付けになっているほか、前面の種別・行先・運番表示器も付属のステッカーを選択して貼り付けるようになっています。

・・・この辺はベースが塗装済キットとしても発売された名残りでしょうか。作業量としては全然大したことはありませんが、完成品と言うにはほんのちょっとだけ足りない感じです(笑)

東急8500系 模型

お次は最大のポイントともいえるであろう床下機器。

ちょっとわかりづらいですが、界磁チョッパ(画像奥側)とVVVFインバータ制御(画像手前側)でそれぞれちゃんと再現されております。

ただしVVVFインバータ関係の床下パーツは同じくgreenmaxから発売されております西武6000系用のパーツを流用しているそうです。

確かにかなり近い形状であることは間違いないのですが、VVVFインバータ制御装置を搭載しているデハ8799とデハ0718では形状が若干異なる(※前者は試験のため改造して搭載、後者は新造時から搭載)ため、厳密に再現するには自分で研究してパーツを探すor製作した方がよさそうです。


次回は(いつも通りではありますが)、簡単な小加工をしたいと思います。


⇒次回へ続く