こんばんは。谷風皐月です。
今回、私としては久しぶりに異国情緒あふれる?車両を作成することにしました。その車両とはー。

JABOTABEK 8500系

インドネシアへ譲渡された、元東急8500系8613Fこと「JALITA」(画像左側)です!

この「JALITA」、既にメンバーであるpierre2427によって、たくさんの乗客を乗せた現地らしい?仕様で模型が製作されているもの(※画像に写っているのがまさにそれです。)なのですが、今回私もあるきっかけで作ることにしたのでした。

そのきっかけとは、「8613Fが日本からの譲渡車両で初めて?編成単位の廃車となった。」という衝撃的な情報を聞いたことでした。

8613Fと言えば、インドネシアへ譲渡された最後の東急8500系であり、かつ現在のジャカルタ首都圏鉄道網(KRL JABODETABEK)の運営を行っている、
「PT.KAI Commuter Jabodetabek(以下KCJと呼称)」にとって初めての導入編成となった大変栄誉ある(はずの)車両です。

「JALITA」という愛称がつけられ、独特なカラーリング(※後にKCJへ譲渡された車両たちと同様のカラーリングに変更。)が施されていたのですが、pierre2427の話によると晩年はずっと休車状態で、最後は他の東急車の部品取りにされて廃車になってしまったそうです。

・・・日本ではまだまだ田園都市線や大井町線で多くの編成が現役で活躍しているだけに大変残念な話ではありますが、JR東日本の205系がとんでもない両数で現地へ譲渡されている現状を考えると、やむを得ない話なのかもしれません。

ただ私にとっては『8613F「JALITA」こそインドネシア譲渡車のトップスターだ!(※完璧に自分の判断、偏見です。)』という思いが込み上げ、実車への哀悼の意を込めて、また模型では末永く活躍させてあげたいということで作成することにしたのでした。


・・・話がだいぶ長くなってしまいました。それでは本題に入ってまいりましょう!

JABODETABEK 8500 JALITA

今回用意したのは昔、8642FとしてGM未塗装キットから作成した編成です。

なぜ8642Fなのかというと、昨年Greenmaxから完成品が発売されました(http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?itemid=2110&catid=8)ため、置き換えによりねん出できたからなのですが、8613Fとは屋根板、クーラー、床下機器などが異なるため、これらはすべて手元にあるパーツの在庫を使用して随時交換、改造を行いました。

その後はpierre2427の手に渡し、一部塗装作業と前面スカートの作成・接着、デカールの作成を委託し、再び私の手元に戻ってからは下記の作業を実施しました。

JABOTABEK 8500 JALITA

・前面・側面帯などのデカール類貼り付け
・前面窓に金網(※ハセガワのモデリングメッシュ菱形L)の接着
・東急電鉄時代のステッカー類(女性専用車、弱冷房車など)の撤去
・車番、号車デカールの貼付け
・窓ガラスの黒スモーク化

・・・前回8610Fを作成した際は90%くらいの作業をPierre2427にやっていただきました(http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?itemid=1740&catid=13)が、今回は作業量の比較的多い、デカール類の貼付をすべて私の方で行いましたので、若干ながらもこちらの作業比率はあがりました。(※それでもまだまだ外注の重要度は非常に高いですが…。)

JABOTABEK 8500 JALITA

というわけで、一連の作業をこなして無事に完成しました!

※本来であれば、女性専用車ステッカーを両先頭車に貼らなければなりませんが、これは後日、pierre2427に発注のうえ対応したいと思います。

編成自体は重複してしまいましたが、pierre2427が製作した全盛期仕様とは違い、乗客が乗っていない晩年の仕様(=休車?)が完成しましたので、うまく差別化ができたのではないかと思います。・・・模型として見る分には車内から屋根にまで(!)乗客が満載の編成の方が絶対楽しいとは思いますが(笑)


なにはともかく、ぜひ今度pierre2427と一緒にダブル「JALITA」をレイアウト上で走らせて、遠い異国の地に譲渡された東急8500系の末永い活躍を願いたいと思います。

―おしまい-