JR215系

と、いうわけで今回からマイクロエースより幾度と生産されたJR東日本215系近郊型電車の
模型の比較を行っていきたいと思います。

・・・実車自体4編成しかいない少数派の車両なので細かい点しか違いはないと思いますが、
今後ご購入を検討されていらっしゃる方がおりましたら、参考の一つ程度に
ご覧になって頂ければと思います(笑)

今回は一番最初に生産された「1次車 湘南ライナーセット」と「2次車 ホリデー快速ビューやまなしセット」の比較を行いたいと思います。
(※冒頭の写真でいいますと一番左側に写っている紫色の車両ケース2箱です。)


JR215系

こちらが製品の内容です。・・・遠くから撮影しているので違いは全くわかりませんね(笑)
(※車両ケースはCASCOの10両ケースに変更しております。あらかじめご了承ください。)

マイクロエースの公式サイトで調べてみると、2002年(平成14年)の発売とありますので、
今からもう10年前の製品ですね。ちなみに両方とも10両1セットで販売されており、
車両ケース1箱で実車同様フル編成が揃います。


JR215系

では早速違いを見てまいりましょう!まずは車両の命ともいえる?前面部分-。

写真左側が「2次車 ビューやまなしセット」で、右側が「1次車 湘南ライナーセット」です。

写真をご覧のとおり、2次車には手すりやステップなどが追加されており、
1次車の方がスッキリした前面になっているのがわかるかと思われます。

また非常に細かいですが、中央貫通扉(紫色のドア)上部の窓ガラスも微妙に違っていたりします(笑)
どこかというと、1次車が1枚ガラスになっているのに対して、2次車は2枚に分割されているのです。
具体的にいいますと2次車の方にグレーの線が入っているのがおわかりいただけるでしょうか?

JR215系

次は車体の側面-。

中間車などは車番以外に特に違いはない(…と思う、思いたい)ので、
違いの目立つ先頭車のみあげます。

写真上が「1次車 湘南ライナーセット」で、下側が「2次車 ホリデー快速ビューやまなしセット」です。

…窓下にある点検蓋の数が違っているのがおかわりになるのではないかと思います。

JR215系は走行に必要なあらゆる機器(主電動機やバッテリーなどなど)を先頭車に集中して搭載したため1F部分に客室がなく、機械室となっております。

そのため外部にも点検蓋がついているのですが、2次車から横須賀・総武快速線の東京駅地下ホームに乗り入れられるよう、ATC装置を追加で搭載したため、点検蓋の数が1次車の2枚に対して4枚になった、というわけです。


大変大まかではありますが、以上が二者(二車?)の違いです。

1次車と2次車の違いを的確に再現しているあたり、マイクロエースは製品化にあたって実車をよく
調べていらっしゃていて、お見事だと思います。

ちなみに実車の215系1次車は、現在では2次車と全く同じ仕様に改造されたため、
「1次車 湘南ライナーセット」は登場時の状態しか再現することができません。

もし1次車のセットを模型で持っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、
製品名のとおり「湘南ライナー」か、今は運用についていない「快速アクティー」として使用されるのが
ベストではないかと思います。


-次回へ続く-