ボディーマウントKATOカプラー車両の急曲線対応を考える。 (2013年12月19日)
issです。みなさんこんばんは。
今日はカプラーのお話をしたいと思います。
冒頭の写真はKATO製の愛環2000系で,ユニトラックコンパクト(R150mm)を走行させてみました。今回のお話はこの車両(に限らずボディマウントKATOカプラー装備車全般ですね)の急曲線通過対応化について考えてみることにしました。
KATO製の動力や台車の旋回性能は改めて言うまでもなく秀逸であり,愛環2000系をはじめとする20m級の車両では動力車単体での走行や他車を連結していない状態のトレーラ車を手押しで転がすと,カタログでは通過不能としているR150mmクラスの急曲線も通過できたりします。
(個体により動力から悲鳴のような音が聞こえる場合もありますので,自己責任で試してみてください。)
しかし,単車では走行出来ても連結をした途端に急曲線では車両の肩同士が接触し脱線してしまいます。動力など足回りは走行可能,でも車体同士がぶつかって走行不能‥‥となれば,連結面間隔の改善(拡大)で対応できるのでは無いでしょうか?
(かと思えば車間短縮ナックルカプラーで貨車の連結面間を縮めることにチャレンジしていたりもするので,車間を詰めたいのか開けたいのか方向性がハッキリしませんが‥‥)
そんなような考えから,今回,連結面間隔を広げるべく試してみたのは以下の2通りの方法。
・オハネフ24(増結用)の柄の長い密自連型KATOカプラーを使用
・適当なアーノルドカプラーを用いて,既存のカプラーと交換
前者は製品(#5170-2C3)を買ってきて部品交換(動力車は床板への取付構造が異なるので要バラシ)するだけでokです。後者はカプラーをバラして密着連結器部分を外し,外した箇所にアーノルドカプラーを取付します。今回はたまたま店頭で見かけた,濃灰色の氷河特急用アーノルドカプラー(#Z01N0281)をチョイスしてみました。
これは,一般の機関車用などのアーノルドカプラー(#Z01-0240:EF66 前期形 アーノルドカプラーなど)では付け根の天地幅が大きく,そのままでは上手く取付できないため,いわゆるCSナックルカプラーと似た根元形状のアーノルドカプラー(EF58などで使用‥‥CSアーノルドとでも言うのでしょうか?)を取付すると良いようです。
(これの逆の発想から,CSナックルカプラーをボディマウント化もできそうな感じですが,
カプラー根元の高さ寸法が異なり,ナックルカプラーへの交換はそのままではできないようです。)
さて,作成(ほぼ買ってきたままですが)したカプラーを並べるとこんな感じに。上から製品状態・柄の長い密自連・適当アーノルド・クハ68飯田線密連(#4906C3を試しに買ってみました:参考)。柄の長い密自連は製品状態から約2mm程度ですが間隔が広がっていることがわかります。適当アーノルドに関しては‥‥もはや広いというレベルを通り越している気もします(笑)
さらに車両に取付した状態で比較してみました。奥から順に製品状態・柄の長い密自連・適当アーノルドと並べてあります。適当アーノルドの広さがもはや(ry
‥‥一部の某社製品よりもさらに広いような感じです。ここはそのトンデモな見かけに敬意(?)を表して「お馬鹿プラー」とでも呼んでみましょうか(笑)
気になる急曲線(R150mm)の走行結果としては,柄の長い密自連・適当アーノルドのどちらでも問題なく通過しました。もちろん,動力の個体差や車体形状などで走行条件は異なるかと思いますので参考程度に見てもらえればとは思います。
それから「お馬鹿プラー」については復心バネを取り除いたままですから,長大編成(とくに推進)は走行安定性はあまり高くなさそうな感じなので短編成で遊ぶだけに留めるのが良さそうです。
さて,そんな訳で結論としては柄の長い密自連カプラーを用意すればok,ということになりますが,「お馬鹿プラー」をわざわざここで紹介していることに意味が無いわけがありません。
車体を載せた車両同士を連結させるとその連結面間隔が目立ってしまいますが,そうでない場合‥‥車体が載っていなければさほど目立たないのでは?などといった考え方もアリかもしれません。
きっとどこかで役に立つだろう‥‥という知見が得られたところで本項を締めくくりたいと思います。
<おしまい>
今日はカプラーのお話をしたいと思います。
冒頭の写真はKATO製の愛環2000系で,ユニトラックコンパクト(R150mm)を走行させてみました。今回のお話はこの車両(に限らずボディマウントKATOカプラー装備車全般ですね)の急曲線通過対応化について考えてみることにしました。
KATO製の動力や台車の旋回性能は改めて言うまでもなく秀逸であり,愛環2000系をはじめとする20m級の車両では動力車単体での走行や他車を連結していない状態のトレーラ車を手押しで転がすと,カタログでは通過不能としているR150mmクラスの急曲線も通過できたりします。
(個体により動力から悲鳴のような音が聞こえる場合もありますので,自己責任で試してみてください。)
しかし,単車では走行出来ても連結をした途端に急曲線では車両の肩同士が接触し脱線してしまいます。動力など足回りは走行可能,でも車体同士がぶつかって走行不能‥‥となれば,連結面間隔の改善(拡大)で対応できるのでは無いでしょうか?
(かと思えば車間短縮ナックルカプラーで貨車の連結面間を縮めることにチャレンジしていたりもするので,車間を詰めたいのか開けたいのか方向性がハッキリしませんが‥‥)
そんなような考えから,今回,連結面間隔を広げるべく試してみたのは以下の2通りの方法。
・オハネフ24(増結用)の柄の長い密自連型KATOカプラーを使用
・適当なアーノルドカプラーを用いて,既存のカプラーと交換
前者は製品(#5170-2C3)を買ってきて部品交換(動力車は床板への取付構造が異なるので要バラシ)するだけでokです。後者はカプラーをバラして密着連結器部分を外し,外した箇所にアーノルドカプラーを取付します。今回はたまたま店頭で見かけた,濃灰色の氷河特急用アーノルドカプラー(#Z01N0281)をチョイスしてみました。
これは,一般の機関車用などのアーノルドカプラー(#Z01-0240:EF66 前期形 アーノルドカプラーなど)では付け根の天地幅が大きく,そのままでは上手く取付できないため,いわゆるCSナックルカプラーと似た根元形状のアーノルドカプラー(EF58などで使用‥‥CSアーノルドとでも言うのでしょうか?)を取付すると良いようです。
(これの逆の発想から,CSナックルカプラーをボディマウント化もできそうな感じですが,
カプラー根元の高さ寸法が異なり,ナックルカプラーへの交換はそのままではできないようです。)
さて,作成(ほぼ買ってきたままですが)したカプラーを並べるとこんな感じに。上から製品状態・柄の長い密自連・適当アーノルド・クハ68飯田線密連(#4906C3を試しに買ってみました:参考)。柄の長い密自連は製品状態から約2mm程度ですが間隔が広がっていることがわかります。適当アーノルドに関しては‥‥もはや広いというレベルを通り越している気もします(笑)
さらに車両に取付した状態で比較してみました。奥から順に製品状態・柄の長い密自連・適当アーノルドと並べてあります。適当アーノルドの広さがもはや(ry
‥‥一部の某社製品よりもさらに広いような感じです。ここはそのトンデモな見かけに敬意(?)を表して「お馬鹿プラー」とでも呼んでみましょうか(笑)
気になる急曲線(R150mm)の走行結果としては,柄の長い密自連・適当アーノルドのどちらでも問題なく通過しました。もちろん,動力の個体差や車体形状などで走行条件は異なるかと思いますので参考程度に見てもらえればとは思います。
それから「お馬鹿プラー」については復心バネを取り除いたままですから,長大編成(とくに推進)は走行安定性はあまり高くなさそうな感じなので短編成で遊ぶだけに留めるのが良さそうです。
さて,そんな訳で結論としては柄の長い密自連カプラーを用意すればok,ということになりますが,「お馬鹿プラー」をわざわざここで紹介していることに意味が無いわけがありません。
車体を載せた車両同士を連結させるとその連結面間隔が目立ってしまいますが,そうでない場合‥‥車体が載っていなければさほど目立たないのでは?などといった考え方もアリかもしれません。
きっとどこかで役に立つだろう‥‥という知見が得られたところで本項を締めくくりたいと思います。
<おしまい>