下之郷駅に滞在していたところ、待てども待てども別所線の列車は来ませんでした。

しばらくすると駅員の方から寺下駅付近で停電が起きたので運転を見合わせている、という話を聞きました。

・・・過去に何度も上田へ来ているのですが、このような経験は初めてでした。これでは沿線での撮影も、別所線に乗って移動することもできません。

ただこの日は別所温泉へ行って、温泉に食事と存分に日々の疲れを全力で癒そうと考えていたので、これくらいでへこたれてはいられません。

私が出した結論は「電車がなければ沿線を歩こう!」ということで、下之郷駅から別所線が運転を再開するまで歩くことにしたのでしたー。

上田電鉄

下之郷駅を離れ、一路別所温泉駅へ向かって歩きはじめてしばらくすると、本線上に止まっている1003F「自然と友だち2号」の姿が見えました。

しかし、私たちが移動している間に下之郷駅へ向けて徐行ながらも走りはじめたので、区間運転でも運転再開、という可能性に期待しながら歩き続けることにしました。

上田電鉄 別所線

運転状況を確認するため、中塩田駅、塩田町駅、中野駅と各駅に寄ってみたところ、放送を聞くかぎりではまだ運転が再開されていないということでしたので、ひたすら別所温泉駅を目指して歩き続けました。

・・・それにしても気温は盆地ということもあってさすがに高かったものの、文句のつけようのない青空が広がり、時折吹く風は関東とは全く違う、心地いいものでしたのでほとんど苦にはなりませんでした。

とはいえ暑いことに違いはありませんので、電車が動いているのであれば乗りたい(笑)ということで舞田駅へ寄ってみると、下之郷―別所温泉駅間での折り返し運転をはじめたという放送が入りました。

ただいつ電車が来るのかまでは読めなかったので、結局歩くことにしたところ、別所温泉駅のほんのちょっと手前で先ほど止まっていた1003F「自然と友だち2号」に抜かされました(笑)

上田電鉄 別所線

結局、電車に乗ることのないまま下之郷駅から歩いて1時間半ほどで別所温泉駅へと到着しました。

思った以上に時間がかからなかったというのが率直な感想ですが、さすがに真夏の炎天下の中はさすがにきつかったです。

結局この日は、たっぷりかいた汗を温泉で流し、じっくりと体を休めて、おいしいご飯を食べるという、別所温泉満喫コースで終わってしまいました。が、久しぶりに上田の地に来られただけでも大満足の一日でした。


ちなみにこの夏、昨年まで行われていた別所線スタンプラリーは開催されておりませんが、その代わりに???「別所線コレクション入場券」というのが発売されました。

これは上田駅、下之郷駅、別所温泉駅で2種類ずつ、別所線を走る車両がデザインされた入場券を集めるというもので、全て集め終わると一度に収納できる台紙を貰える、というものなのですが、私も早速集めてまいりました(笑)

台紙を含め、どれも素晴らしいものばかりなので、ぜひ別所線に乗って集めてみてはいかがでしょうか?



ーおしまいー