JR常磐線103系の模型録④~TOMIXとKATO製品加工~ (2018年9月29日)
GREENMAX、マイクロエースと続きまして次に着手したのはTOMIX製品ー。
現在TOMIXから発売されている103系はハイグレード(HG)シリーズということで、通常のトミックス製品よりも少々お値段が張るものの、TNカプラーが全ての車両に標準装備、また細かな部分を別パーツ化することで高いディティールを誇っているのが特徴です。
ちょうど運転会のテーマが決まった後、再生産のタイミングと重なりましたのでひとまず基本の4両セットと単品でサハを1両調達してみたのですが、103系シリーズの中でもこのエメラルドグリーンは特に人気が高いようでして、再生産後あっという間に市場からなくなったのには驚きました。
さてそんなTOMIX製品の103系ですが、私がやったことといえば・・・運番と行先表示、列車無線やジャンパ栓受といった各種付属パーツの取付と、JRマークのインレタ転写だけという必要最低限な作業のみ。
さすがはハイグレード(HG)の名を冠するだけのことはあり、下手に手が出ないというか出さない方がよさそうという気分になってしまいました。というのも私は元々TOMIX製品の保有数が他のメーカーの製品と比べると圧倒的に少なく、しかもHGシリーズを購入したのは初めてだったので、すっかり気後れしてしまったのでした(笑)
TOMIXのHG製品の威圧感???にすっかりやられた私(笑)は、気分転換がてら?KATO製品の103系に手を出すことにしました。
KATOの103系は私が今回入手した各メーカーの103系の中で最も設計が古い(おそらく30年以上前)、ロングセラー製品です。(※正確にはまだリニューアルされていないとも。)
・・・個人的には設計が古い割にはいい感じの雰囲気にまとまっているように見え、さすがはKATOだと思ったのですがー。
・アンテナ、信号炎管、クーラーといった屋根機器は屋根板と一体成型。
・車体妻面の窓ガラス省略。
・車番は印刷済なもののフル編成にしようとすると車番が重複する。
など、他のメーカーの103系と比べるとさすがに見劣りする部分も結構見られます。ただその分、中古市場でも安い値段で入手できる(※と言いつつエメラルドグリーンはなかなか見かけない&高いですが。)ので、私のような「数の暴力(笑)」をやる人にはコストパフォーマンスがいいかもしれませんね。
さてそんなKATOの103系に対してはとりあえずほぼ一体成型の屋根が一番気になりましたので、GREENMAX製品とマイクロエース製品に対して塗った色と同じ色に全て塗り替えたほか、パンタグラフも同様にTOMIX製品に換装しました。
鉄道模型を走らせている際、車両を見るのは上からが多い(と思います。)ので、屋根回りは何かしら手を加えるようにしておりますが、今回のKATOの103系の場合は特に効果が感じられるので「何かやった。」感が出ていいですね(笑)
さて、GREENMAX→マイクロエース→TOMIX→KATOと4つのメーカーの103系に対し作業を施してみましたが、ここまでで私が何かしら手を加えた(※例えパーツをただ取り付けただけであっても。)のはちょうど15両ー。なのでいったん編成を仮組してみました。
15両編成のモデルなのですが、メンバーから拝借した1997年の車両編成表を元に以下の編成としました。編成の非常にざっくりとした特徴は以下のとおりです。
■10両編成:マト6編成
・先頭車(クハ)・・・両先頭車とも高運転台。
・中間車(モハ)・・・0番台は非ユニットサッシ窓とユニットサッシ窓の両方に加え1000番台のユニットがそれぞれ1組ずつ。
・中間車(サハ)・・・全て非ユニットサッシ窓車なものの1両はクーラーがAU712形。
※今回模型で再現するにあたって使用した車両
・GREENMAX製品・・・4両(モハユニット1組、サハ2両)
・マイクロエース製品・・・2両(1000番台のモハユニット1組)
・TOMIX製品・・・4両(両先頭車、モハユニット1組)
・KATO製品・・・2両(※ただしGREENMAX製品のサハに対して使用した足回りのみ。)
■5両編成:マト21編成
・先頭車(クハ)・・・5両付属編成で唯一(※1997年時点)の1000番台。
・中間車(モハ)・・・ユニットサッシ窓のユニット1組、クモハとユニットを組むのは非ユニットサッシ窓
・先頭車(クモハ)・・・非ユニットサッシ窓車(というか恐らくそれしかいない。)
※今回模型で再現するにあたって使用した車両
・マイクロエース製品・・・3両(クハ、モハ、クモハ各1両)
・KATO製品・・・2両(モハユニット1組)
・・・とりあえずいったん15両に組んだものの、車体のエメラルドグリーンをはじめ、まだまだ見た目すら揃っていない状況だということがよくわかりました(笑)ので、頭を抱えながらも次なるステップへ進むべく、頭の中の(京阪と東急でほぼ埋め尽くされた)脳みそも、手も動かすのでした。
→次回へ続く