叡山電鉄 ひえい

さて、車体の塗装を進める一方で足回り関係の準備もします。

まず用意しましたのは鉄道コレクションNゲージ動力ユニットの「TM-10R<16m級A>」ー。

「ひえい」は1両なので、動力ユニットだけ用意すればとりあえず走らせられるのですが、キットは車体と屋根上のクーラー、補助電源装置のみですので、床下機器や台車枠といったパーツ類はすべて自前で調達する必要があります。

幸い?にも床下機器パーツは余剰品がそこそこありましたので、実車の写真などと見比べながらそれっぽいものをチョイスし、必要に応じて並び替えたり、部分的にパーツをカットしたりして取り付けました。

一方の台車枠ですが、実車は京阪5000系(5107F)の廃車発生品であるKW-31台車を履いているのですが、鉄コレではまだ京阪5000系は製品化されていませんし、マイクロエースの京阪5000系から分捕ってくる訳にもいきません。

結局、余剰となっている鉄コレ用の台車枠パーツを1つ1つKW-31台車の写真とにらめっこした結果、主に国鉄型の車両が履いているDT-32台車(※色がグレーなので、おそらく富山地鉄10030形用のパーツかと思われます。)をチョイス。

・・・厳密には全然違うかとは思いますが、とりあえず手元にあるもので出来得る限り、実車に近い雰囲気を再現してみました。

叡山電鉄 ひえい

足回りの方がひと段落しましたので再び車体へと作業は戻ります。

とりあえず細部のタッチアップや修正も終わりましたので、透明のプラ板を車体内側から貼り付けガラスを再現し、いよいよ付属のデカール貼りへ。

「ひえい」の特徴的な装飾がすべてデカールで網羅されているのは大変ありがたいのですが、さすがは観光用車両?ということもあってか、種類がかなりあり、ガッツリデカールを貼る作業もかなり久しぶりということもあって悪戦苦闘。

特に車体中央の楕円形の窓部分は何度も失敗してしまう有様で、ここだけでかなりの時間を要し、正直心が折れかけました(笑)

ただそれでもなんとか終わり、クリアコートで表面を保護。

実は私がクリアコートを吹くのは今回が初めてでして、せっかく苦労して貼ったデカールが剥げるのが嫌だったので厚めに吹いてしまいました。

・・・ただクリアコートの塗装で見られる白化現象はなかったこと、また登場間もない時期に実車を見た私のイメージは「つやっつや!」でしたので、その時の印象を忠実(というより若干オーバー気味?)に再現したということでよしとします(笑)

叡山電鉄 ひえい

無事にデカールも貼り終わり、最後に残すは前面窓ガラスの貼り付けー。

・・・ご覧のように透明のプラ板を円形に切って貼らなければならないのですがこれまた大苦戦。果たして何枚製作したのか覚えていられないほど大量に作っては失敗→またやり直しを繰り返しました(笑)

キットの方で、前面窓ガラスを切り出すための台紙(型紙?)が付属していたらすごく嬉しかった&助かったのですが、この個性に溢れまくる「ひえい」をキットとして世に出してくれただけでも感謝せねばなりませんね。

結局、完全に燃え尽きたタイミングで最も仕上がりのよかったプラ板を貼り付けて完成としました。



初めてのペーパー&アクリルキット、初めてのクリアコート吹き付けなど、「なんでよりにもよって初めてがこのキットなんだよ・・・。」と何度も自問自答しましたが、結果的に叡山電鉄の「ひえい」っぽい(※少なくとも実車を知ってる人なら「もしかしてひえい?」という回答は貰えるレベル)ものは出来たのではないでしょうか?

所々粗っぽい仕上がりですが、私にしてはかなり頑張った(実力に対してハードな挑戦だったとも思うけど。)と思いますので、たくさんの京阪電鉄の車両たちや叡山電鉄の900系「きらら」と共に、レンタルレイアウト上などで存分に走らせて行きたいと思います。


ーおしまいー