さて、京阪電鉄から事業者限定品の鉄道コレクションシリーズ(※以下 鉄コレ)として発売されました『京阪電車13000系セット』ー。

今回はメインとなる車体の方を見てまいりたいと思います。

京阪13000系 鉄コレ

ということでまずは先頭車の前面と、中間車の妻面(一部)ー。

塗装に関してはパッと見ただけでもわかるようなエラーは感じ取れなかったので、京阪13000系として、いい感じの雰囲気に仕上がっているのではないかと思います。

ただ気になったのが一部の中間車の妻面に見られる「銀色の〇(マル)」ー。

・・・たぶんこれは7両編成の20番台(※具体的にはT車13500形の大阪側と、M車13100形の京都側)で見られる、簡易運転台用のライトを再現しているものと思われますが、なんとも微妙な再現です。

簡易運転台用のライトを再現しようとした点は評価できるのですが、これくらいならユーザー任せでステッカー貼り付けというスタイルでもよかったような気がします。

京阪13000系 鉄コレ

お次は車体側面や窓回りなどをぐるっと見てみます。

私の手元にやってきた車両たちは黄緑帯の印刷擦れや白部分の剥げがちょこっと見られましたが、そこは鉄コレシリーズである以上、ある程度は目を瞑るべきところかと思いますので、前面や妻面などと同様、目立った塗装エラーは見当たらなかったのでよしとします。

ただ惜しかった点を1つあげるとすれば台車ー。というのは京阪13000系の台車はMc車、M車がKW77D、T車がFS577と2種類あるのに対し鉄コレでは1種類になっておりました。

ただ実物の台車もよく見れば違いがわかる(※この辺の見解は個人差があるかと思われますが。)程度ですし、ある程度パーツの共通化は仕方ない事と思うので許容範囲かと思います。


・・・という感じでざっと紹介しましたが、今回のこの京阪13000系の鉄コレー。
日比谷公園で発売されてからというもの、ネット上では「品質がよくない」といった投稿が結構見られます。

具体的には「全然違う台車を履いている」「塗装がひどい」「床板の反りがひどい」「屋根板やガラスパーツが割れている」などいろいろあるようですが、私もこれらの情報を拾いつつつ見てみますとー。

京阪13000系 鉄コレ

①クーラーパーツの取付がざっくりしていて、かなり浮き上がっていた(一部)
②反れた床板パーツ(※ちょっと画像ではわかりづらいかと思いますが・・・。)
③ぐにゃりとした車体

といった事象が見られました。ちなみにいずれも【増結中間車(3両)セット】(※特にT車の13720形、13570形)に全て集中しておりまして、【基本(4両)セット】の方は2セットとも問題はありませんでした。
(※あくまで私の手元にある基本・増結各2セットに対する、私の個人的な感想です。)

さすがにあったら即連絡→部品交換を依頼するであろう台車の履き違いやパーツの割れなどは見当たらなかったものの、「これでバッチリ、最高だよ!」とは決して言い切れないものも少なかれ見かけたのも事実でした。

①や②に関しては、個人的にはそんなにたいした問題ではないかと思うので、ちょちょいと修正するつもりですが、③のようにここまでぐにゃっとした車体はさすがにちょっとなぁという感じで、13000系20番台7両編成2本という計画は再検討する必要があるようです。


→次回へ続く