2021年9月25日、京阪ダイヤ変更・・・ (2021年7月13日)
こんばんは、谷風皐月です。
今回は先日リリースされました、京阪電鉄のダイヤ変更についてお話したいと思います。
※2021年9月25日(土)に京阪線・大津線においてダイヤを変更します
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-07-08_diagram.pdf
・・・今年の1月31日に京阪線(本線・鴨東線・中之島線・宇治線・交野線)でダイヤ変更が行われたばかりなのですが、輸送人員の減少が著しい(※以前から京阪電鉄は他の関西大手私鉄と比べて苦戦している状況だったようですが。)ためか、わずか8か月程で見直しされることになりました。
【変更点その1.データイム(昼間時間帯)における減便】
まずはデータイム(=昼間)の時間帯。
プレスリリースによれば平日、土休日ともに輸送人員は2019年度比で約4割前後と大きく減少しているようでして、京阪線系統は現在の10分サイクル(特急、準急、普通各6本)から15分サイクル(特急、準急、普通各4本)をベースとしたダイヤへ見直されるようです。
ただし本線・鴨東線(淀屋橋―出町柳間)においては快速急行が毎時2本設定されるということで、約10年振りに昼間の時間帯を走る快速急行が復活することになります。また、「プレミアムカー」サービスも実施するということですので、特急車(8000系または3000系)で運転されることになります。
ただ快速急行は淀屋橋―枚方市間が急行(※ただし急行が止まる枚方公園は通過)、枚方市ー出町柳駅間が特急といった感じの種別なので、15分サイクルの中にどのように挟まるのかが気になります。
停車駅で見れば大阪口は準急、京都口は特急に合わせる形で現行の10分サイクルに近い設定がされるような気がするのですが、実際はどんな感じになるのか気になるところです。
また車両運用の方も、現在のダイヤ上ではデータイムに「プレミアムカー」サービスを実施しているのは特急(毎時6本)で、8000系と3000系の運転本数は概ね2:1の割合になっております。
・・・安直に考えれば停車駅の少ない特急に2ドア車の8000系、特急よりも停車駅が多い=乗降機会が多い快速急行に3ドア車の3000系が充当されるような気がするのですが、列車種別で運用がハッキリと分かれるのか、それとも両形式ともプレミアムカー連結車ということで混在するのか、こちらも気になるところです。
【変更点その2.夕方以降の減便、最終列車の繰り上げ】
お次は夕方以降の時間帯。
プレスリリースによると17時~20時台の輸送人員は2019年度比で平日が約2割、土休日が約4割の減少ということで、現行10分サイクルの時間帯は12分サイクルに、12分サイクルの時間帯は15分サイクルに・・・といった感じで減便されるようです。
さらに深夜時間帯の利用減少がより顕著なようで平日、土休日ともに約70%もの減少ということで、京阪線全線で最終列車が約20分程度繰り上げになるようでして、その影響で日本全国でも京阪電鉄にしか存在しない列車種別であった「深夜急行」の消滅が確定しました。
※といっても「深夜急行」は4月下旬に発令された3回目の緊急事態宣言以降、現在に至るまでずっと運休が続いておりますので、実質的に運行終了している感じではあります。
ちなみに変更後は淀屋橋駅の発車時刻を20分繰り上げ(24:20発⇒24:00発)のうえ、快速急行として運転されるようですので、個人的には無難というか十分では?と思います。
【変更点その3.石山坂本線でデータイム(昼間時間帯)における運転区間見直し】
今年の1月31日ではダイヤに変更がなかった大津線でもダイヤの見直しがされることになりました。ただ京津線の方はあまり変わらないようで、変更のメインは石山坂本線が対象となるようです。
一番大きなところではデータイム(昼間時間帯)が見直されるようでして、石山坂本線の現行ダイヤでは、石山寺ー坂本比叡山口間を10分サイクルで走っておりますが、変更後は石山寺ー近江神宮前間を走る列車と、石山寺ー坂本比叡山口を走る列車がそれぞれ交互に20分サイクルでの運転となるようです。
2018年3月以前のダイヤではそれぞれ15分サイクルで運転されていましたので、運転パターンとしては2018年3月以前のダイヤに戻るような形となりますが、現行ダイヤと比べますと近江神宮前ー坂本比叡山口間の本数は半減という形になります。
また、さらに「学休期ダイヤ」というものを新たに設定するようでして、沿線の学校が長期休みとなる期間の平日に、朝の時間帯の本数を減便するという内容のようです。
・・・私自身は「学休期ダイヤ」というものを聞いたことがあまりないのですが、かつて京津線が地上を走っていた頃、通学時間帯に不定期旅客列車を走らせていたというのを書籍で見たことがありますので、大津線は昔から通学需要の割合が大きいということでしょうか。
新型コロナウィルスによって社会の情勢が大きく変わってしまった以上、やむを得ないことではあるのですが、内容はほぼ全路線にわたって列車本数の削減がメインということで、残念ながらマイナスの印象の方が大きい(※朝のライナーの運転本数増加といった話題もあるにはあるのですが。)ダイヤ変更となりましたが、これからの京阪電鉄についても注目してまいりたいと思います。
ーおしまいー
今回は先日リリースされました、京阪電鉄のダイヤ変更についてお話したいと思います。
※2021年9月25日(土)に京阪線・大津線においてダイヤを変更します
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-07-08_diagram.pdf
・・・今年の1月31日に京阪線(本線・鴨東線・中之島線・宇治線・交野線)でダイヤ変更が行われたばかりなのですが、輸送人員の減少が著しい(※以前から京阪電鉄は他の関西大手私鉄と比べて苦戦している状況だったようですが。)ためか、わずか8か月程で見直しされることになりました。
【変更点その1.データイム(昼間時間帯)における減便】
まずはデータイム(=昼間)の時間帯。
プレスリリースによれば平日、土休日ともに輸送人員は2019年度比で約4割前後と大きく減少しているようでして、京阪線系統は現在の10分サイクル(特急、準急、普通各6本)から15分サイクル(特急、準急、普通各4本)をベースとしたダイヤへ見直されるようです。
ただし本線・鴨東線(淀屋橋―出町柳間)においては快速急行が毎時2本設定されるということで、約10年振りに昼間の時間帯を走る快速急行が復活することになります。また、「プレミアムカー」サービスも実施するということですので、特急車(8000系または3000系)で運転されることになります。
ただ快速急行は淀屋橋―枚方市間が急行(※ただし急行が止まる枚方公園は通過)、枚方市ー出町柳駅間が特急といった感じの種別なので、15分サイクルの中にどのように挟まるのかが気になります。
停車駅で見れば大阪口は準急、京都口は特急に合わせる形で現行の10分サイクルに近い設定がされるような気がするのですが、実際はどんな感じになるのか気になるところです。
また車両運用の方も、現在のダイヤ上ではデータイムに「プレミアムカー」サービスを実施しているのは特急(毎時6本)で、8000系と3000系の運転本数は概ね2:1の割合になっております。
・・・安直に考えれば停車駅の少ない特急に2ドア車の8000系、特急よりも停車駅が多い=乗降機会が多い快速急行に3ドア車の3000系が充当されるような気がするのですが、列車種別で運用がハッキリと分かれるのか、それとも両形式ともプレミアムカー連結車ということで混在するのか、こちらも気になるところです。
【変更点その2.夕方以降の減便、最終列車の繰り上げ】
お次は夕方以降の時間帯。
プレスリリースによると17時~20時台の輸送人員は2019年度比で平日が約2割、土休日が約4割の減少ということで、現行10分サイクルの時間帯は12分サイクルに、12分サイクルの時間帯は15分サイクルに・・・といった感じで減便されるようです。
さらに深夜時間帯の利用減少がより顕著なようで平日、土休日ともに約70%もの減少ということで、京阪線全線で最終列車が約20分程度繰り上げになるようでして、その影響で日本全国でも京阪電鉄にしか存在しない列車種別であった「深夜急行」の消滅が確定しました。
※といっても「深夜急行」は4月下旬に発令された3回目の緊急事態宣言以降、現在に至るまでずっと運休が続いておりますので、実質的に運行終了している感じではあります。
ちなみに変更後は淀屋橋駅の発車時刻を20分繰り上げ(24:20発⇒24:00発)のうえ、快速急行として運転されるようですので、個人的には無難というか十分では?と思います。
【変更点その3.石山坂本線でデータイム(昼間時間帯)における運転区間見直し】
今年の1月31日ではダイヤに変更がなかった大津線でもダイヤの見直しがされることになりました。ただ京津線の方はあまり変わらないようで、変更のメインは石山坂本線が対象となるようです。
一番大きなところではデータイム(昼間時間帯)が見直されるようでして、石山坂本線の現行ダイヤでは、石山寺ー坂本比叡山口間を10分サイクルで走っておりますが、変更後は石山寺ー近江神宮前間を走る列車と、石山寺ー坂本比叡山口を走る列車がそれぞれ交互に20分サイクルでの運転となるようです。
2018年3月以前のダイヤではそれぞれ15分サイクルで運転されていましたので、運転パターンとしては2018年3月以前のダイヤに戻るような形となりますが、現行ダイヤと比べますと近江神宮前ー坂本比叡山口間の本数は半減という形になります。
また、さらに「学休期ダイヤ」というものを新たに設定するようでして、沿線の学校が長期休みとなる期間の平日に、朝の時間帯の本数を減便するという内容のようです。
・・・私自身は「学休期ダイヤ」というものを聞いたことがあまりないのですが、かつて京津線が地上を走っていた頃、通学時間帯に不定期旅客列車を走らせていたというのを書籍で見たことがありますので、大津線は昔から通学需要の割合が大きいということでしょうか。
新型コロナウィルスによって社会の情勢が大きく変わってしまった以上、やむを得ないことではあるのですが、内容はほぼ全路線にわたって列車本数の削減がメインということで、残念ながらマイナスの印象の方が大きい(※朝のライナーの運転本数増加といった話題もあるにはあるのですが。)ダイヤ変更となりましたが、これからの京阪電鉄についても注目してまいりたいと思います。
ーおしまいー