さてGREENMAX(以下GM)の東急8500系、今回は非軽量車と軽量車の違いについて超ざっくりとご紹介します。

(※8500系を含む東急8000系グループについて細かく説明すると、それだけで本が数冊は書けるレベル?のボリュームとなってしまいますので私個人の見解で簡潔にしております。詳しい方にとっては文句が言いたくなる部分も多々あろうかとは思いますが、あらかじめご了承ください。)

東急8500系  模型

さて非軽量車と軽量車とで最も目立つ?外観上の違いですが、車体断面と屋根肩部分の形状になります。

上の画像で言いますと、屋根上にランボード(点検歩み板)があるのが非軽量車、ランボードがない(※厳密にはパンタグラフ付近にのみ設けられています。)のが軽量車です。

・・・東急8500系の場合、1975年(昭和50年)~1980年(昭和55年)頃までに製造されたグループが非軽量車、1981年(昭和56年)~1991年(平成3年)までに製造されたグループが軽量車となります。(※個人的に軽量車は1986年(昭和61年)以降でグループを分けたいところですが、今回は割愛いたします。)

編成で言いますと、8601F~8630Fが非軽量車と軽量車が混在(※混在しているのは登場時から最大10両に至るまで徐々に編成が長くなっていったためです。)している編成で、8631F~8642Fがオール軽量車の編成になります。

このほかの外観上の違いとしては、クーラーキセ(カバー)も違っている(※くぼみの有無など)のがおわかりになるかと思います。


東急8500系  模型

さてお次は車体の側面。

非軽量車と軽量車の違いは窓上のコルゲート処理です。

8500系の窓上部分には行先表示機のほか、戸閉灯・過電流灯・非常通報灯といった車側灯が設けられていますが、全ての車側灯の周囲でコルゲートが途切れているのが非軽量車、コルゲートが繋がっているのが軽量車となります。

・・・と言い切ってしまうのは微妙に間違いでして、実は上記の違いについては非軽量車同士でも見られる違いだったりします。

正確には1978年以降に製造された非軽量車のグループ以降が、コルゲートが繋がっていて車側灯の取付位置のみ穿孔された仕様となります。今回GMから製品化された8615Fの場合ですと、以下のとおりグループ分けされます。

① 非軽量車(車側灯回りのコルゲートが途切れている)
両先頭車を含む5両(デハ8615、デハ8715、サハ8915、デハ8815、デハ8515)

②非軽量車(車側灯回りのコルゲートが繋がっている)
中間車1両のみ(サハ8932)

③軽量車(車側灯回りのコルゲートが繋がっている)
中間車4両(デハ8864、デハ8762、デハ8899、デハ8795))

個人的には非軽量車同士でこの違いをちゃんとやってくれるとは思っていなかった(※てっきり非軽量車=全部①のパターンですませるものと思っていました。)ので、この点についてはよくやってくれたと素直に思いました。

・・・とここまでだけでも当初の想定以上に文章が長くなってしまったので、違いについてはこれくらいにさせていただきましてー。

東急8500系  模型

お次は今回の8615Fセットで初めて見られた(※私が購入したGM製品の東急8500系では、というお話。)もののご紹介。

動力車以外の車内に画像のようなオレンジ色基調のロングシートパーツが組み込まれていました。

ただし8500系の実車の座席モケットはブラウンとオレンジの2色が基本(※編成によってワインレッドのモケットに更新されていたり、優先席は青色だったりと例外もあります。)なので、仮に室内灯を組み込むような場合には、この辺りしっかり再現してあげた方がよりよさそうです。

・・・とはいえ見えないところも若干のディティールアップが図られているようですので、非軽量車仕様の完成品が初めて出たからということで購入したのですが、今回のセットは買ってよかったかなと思います。(※先日製品化が決まった8606Fについては、3号車のサハがどのような仕様かによって購入可否を決めたいと思います。)


次回は(※ブログを閲覧して下さる方にとっては最も不要な回かと思いますが)いつもの小加工を行った後の姿をご紹介させていただいて、今回の製品紹介の記事を終わりとしたいと思います。


⇒次回へ続く