さて、マイクロエースから発売された「京阪電車5000系 3次車 リニューアル車 新塗装7両セット(品番:A-6875)」、今回は車両の紹介ということで―。

京阪5000系 模型

まずは先頭車の前面から。

上部のオデコ部分のヒサシ?や、幌座や渡り板などが撤去された一方で、出っ張った電動式前面表示機など、数ある京阪電車の中でもかなり個性的なスタイルだった5000系の印象をしっかり再現できているかと思います。

実際に実車の写真と比較してみると、色合いは少々異なります(※双方の写真の写り具合による違いかと思われます。)が全体的な特徴はよく捉えられているのではないでしょうか。

ちなみに編成のプロトタイプは3次車ということで、車番は京都方先頭車がゾロ目ナンバーの5555Fになっています。

・・・というより5000系の3次車は5555Fしかおりませんので、こちらの新塗装セットと同時に発売された旧塗装セットについても3次車ということで、車番は必然的に5555Fとなります。



京阪5000系 鉄道模型

続きましては車体の側面。

5000系最大の特徴である5扉はもちろんのこと、基本的に二段窓と乗降扉が交互に配置された窓配置など、実車のイメージが再現されているかと思います。

また乗降扉も常時使用される3枚の扉と、ラッシュ時間帯にのみ使用されていた2枚の扉との違いもしっかり再現されています。

特に後者の上部が車体色ではなく無塗装(=銀色)で、【ラッシュ用ドア】と書かれた車外表示ステッカーなどもしっかり印刷で表現されているあたりはさすがはマイクロエースといった感じでしょうか。

京阪5000系 鉄道模型

続きましては車体の連結面(妻部分)、足回り、屋根などなどー。

M車とT車で異なる台車(M車がKS-76A、T車がFS-337E)、特徴ある5台の集約分散式クーラー(※屋根上にクーラーが5台搭載されていたのは5000系のみ)や車外スピーカーキセといった賑やかな屋根機器配置はいずれも良好です。

また連結面についても細い緑=フレッシュグリーンの帯がないこと(※正しいです。)や、編成の真ん中=4両目に連結される5650形に設置された簡易運転台などもよく再現されています。

もっとも、基本的な造形は過去に発売されたマイクロエース製品と大きくは変わってはいないものと思いますが、個人的には十分満足できる出来栄えです。

ただせっかく私の手元に品番の異なる2編成目が導入されたわけですから、次回は過去に発売された5000系と比較してみたいと思います。


→次回へ続く