TOMIX 103-1200系

さて今回もTOMIX製品の「JR 103-1200系通勤電車セット」のご紹介ということで、10両全ての屋根回りを見てまいります。

・・・前回の記事でも書きましたとおり、今回の103系1200番台で初めてAU712形分散クーラーを搭載した車両が製品化されたのですが、ご覧のとおり1両だけ、屋根回りが異なる=
=AU75形集中クーラーを搭載した車両がいるのがおわかりになるかと思います。


TOMIX 103-1200系

ということでその1両に着目してみますと車番(※製品に付属のインレタを転写しています。)からもおわかりのとおり、地上線用のサハ103形0番台だったりします。

・・・なぜ0番台のサハが編成に組み込まれているのかといいますと、実車の話となりますが、103系1200番台は当初7両編成(6M1T)で製造されたものの、1990年頃に編成を10両編成(8M2TT)化する際、1200番台グループにサハ103形がいなかったことから、地上線用のサハ103形を転用のうえ編成に組み込んだからです。

ちなみに103系1200番台と共に地下鉄東西線乗り入れ用車両として活躍した103系1000番台、301系の10両編成もまた編成組成は8M2Tと一緒なのですが、103系1200番台は先頭車がクハ、中間車が全てモハ(モハ102形・モハ103形のユニット×4)という組成で、301系は103系1200番台同様に登場時は7両編成(6M1T)だった=サハはいなかったものの、モハ300形、モハ301形を電装解除してサハ301形に改造することで8M2Tの10両編成を組成しました。

・・・3車3様で10両編成化が行われたという点が面白いですね。

TOMIX 103-1200系

さて最後は今回の103系1200番台セットで私が最もこだわりを感じた部分をご紹介して終わりにしたいと思います。

それは中間車のモハ102形1200番台ー。

モハ102形1200番台は10両編成中3両連結されているのですが、なんと3両とも細かいところで違いがあって、3両いずれもバラバラなのです。

・・・一番わかりやすいのはTOMIXの公式サイト(トミックスN情報室第271号:https://www.tomytec.co.jp/tomix/report/n/nj_271.html)でもPRされていたとおり、電動発電機を中心とした床下機器の配置が違っているのですが、それ以外にも車体側面のルーバーの有無と、妻面の配電盤の有無の組み合わせによって3両バラバラになっているのです。

なので編成を組成するうえでは注意しなければならず、さらに付属の車番インレタを転写する際、説明書をよく読まないと間違える可能性大(※実際私も1回間違えました。)ということで、改めて103系の奥深さを体感するのでした(笑)


ということでTOMIX製品の103系1200番台のご紹介でした。

HGシリーズの時点で出来栄えはお墨付きな感じですが、新規設定のAU712形クーラーや製品を手に取るまで全く知らなかったモハ102形1200番台の細かな違いなど、本当によくできた製品だと思います。

私にとっては久しぶりの新製品購入となりましたので、早速運転会で走らせたいと思います。


ーおしまいー