朝の石山坂本線の撮影を終え、びわ湖浜大津駅でメンバーたちと合流したあとは京津線・地下鉄東西線ルートで三条京阪⇒三条駅から京阪本線へと乗り継ぎまして、やってまいりましたのはー。

くずはモール SANZEN-HIROBA

くずはモール(※最寄り駅は樟葉駅)内にあります、京阪電鉄の常設ミュージアムであるSANZEN-HIROBAでした。

・・・私自身は前回の遠征でも訪れた(http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?itemid=6340&catid=24)のですが、その時はイベントとして開催されていた『思い出の京阪電車写真展2023』がお目当てだった+時間の関係上でほとんど見学ができなかったため、今回改めてやってきたのでした。

ということで早速、生まれ変わったSANZEN-HIROBAにおける主役の1人(1両?)となりました、5000系(5551号車)のカットモデルに注目ー。

くずはモール SANZEN-HIROBA

見てもおわかりのとおり、SANZEN-HIROBAでの保存に際しまして、登場時(1970年)の姿に復元されております。

車体の塗装変更はもちろんのことながら、晩年(2021年)の姿の写真と比較してみますと、今回の復元に際して外観・内装ともかなり手が加えられていることがおわかりになるかと思います。

ご参考までに?私が気づいた両車の違い(※車体塗装除く)を以下のとおり羅列してみます。

■先頭部
・前照灯(LED→シールドビーム)&標識灯
・ワイパー(取付位置や数)
・幌、幌枠、ジャンパコード、渡り板の再取付
・前面表示器の撤去
・車番関係
・排障器(スカート)形状の変更

■内装部分
・化粧板や座席表地の変更
・車内案内表示器の撤去

■その他(個人的に気になったところ)
・一部の乗降扉が登場時のもの(アルミハニカムタイプ)ではなく後年更新されたステンレス製のまま?

・・・と、おそらく(というか間違いなく)上記以外にも違いはあろうかと思いますが、写真などでしかリニューアル前の姿を見たことがない私でも「よくぞここまで・・・お見事!」と思えるほどの再現ぶりでした。次回はぜひ座席昇降見学が開催されるタイミングで再訪したいですね。

くずはモール SANZEN-HIROBA

さてお次は5551号車と共に、新たにSANZEN-HIROBAの仲間として加わりました2600系(2601号車)ー。

ご覧のとおり、車体の約半分程度が保存された5551号車に対し2601号車の方は車体の先頭部分のみとなっておりますが、こちらも前照灯の変更(LEDからシールドビーム)と、車体塗装の復刻が行われています。

・・・いざ実物を見てみますと、寝屋川車両基地に電話ボックスという形で活用&保存されている1800系(2代目)を思い出しますね(笑)

ちなみにSANZEN-HIROBAにはリニューアルされる以前から2600系の運転シミュレーターが設置されているのですが、2601号車の先頭部分とは8000系の運転シミュレーターを挟むような形で設置されており、若干距離が離れているのがちょっと惜しい感じです。

ただシミュレーターの設備を移設するのは容易なことではないので仕方がないことと思いますし、なによりも京阪電鉄の車両史を語る上では外せない名車、2000系「スーパーカー」の系譜を継ぐ2600系0番台も一緒に保存されることになっただけでも、「こちらもお見事!」と言うしかありません。


このほかにも時間帯によって照明や音響設備を活用した様々な演出や、プロジェクションマッピングなども行われており、色々な面でパワーアップしたSANZEN-HIROBAを満喫することができました。

ということで前回のリベンジ?をキッチリ果たし、SANZEN-HIROBAを後にしたのでしたー。


⇒次回へ続く