京阪9000系 模型

はい、前回に続きGREENMAX(グリーンマックス。以降GMと記載)「京阪9000系(旧塗装・9001編成)8両編成セット」のご紹介ということで、今回は車両先頭部から。

今回の製品は旧塗装時代ということで、上半分が若草色、下半分が青緑色のツートンカラーがベースとなっておりますが、9000系は3ドアセミクロスシート車としてデビューしたことから、他の車両と識別が容易なよう、パステルブルーの帯を配しているのが大きな特徴です。

ちなみに模型としての?造形ですが、こちらは基本的には昨年発売されました、7200系と同じかと思われますので、個人的には問題ないかなーと思います。

京阪9000系 鉄道模型

お次は車体側面と妻面、屋根回りなどー。

車体ですが、実車の9000系はセミクロスシート車としてデビューした関係上、7200系と扉間の寸法が若干異なる(※9000系の方が100mm広い)のですが、GM公式のリリースによりますと、その扉間の寸法の違いを再現しているということで、新規設計になっているようです。

また、中間車(9101号車・9151号車)に設けられている簡易運転台周りの構造や、妻面扉窓のサイズなども7200系とは異なっている(※参考:7200系の記事http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?blogid=1)のですが、この辺りはさすが新規設計ということもあって、しっかりと再現されております。

ちなみに7200系の時もそうだったのですが、キット時代にはあった妻面扉のガラスにつきましては今回の9000系も省略されております。キットから後退???している数少ない部分ではあるのですが、繋げて編成してしまえばあまり目立たない部分ではありますし、全体的に見れば大変良い出来栄えなんじゃないかと思います。

京阪9000系 鉄道模型

さてお次は台車や床下機器といった足回りー。

床下機器についてはGM製品あるあるということで、7200系と完全に共通(もっと言えば他の車両が製品化された際に作られたであろうもの)のパーツとなっています。

ただ昔のGM製品であればもっと床下機器の種類が少なかった=明らかに違う機器構成・配置であっても流用は当たり前だったことを考えれば、充分かなとは思います。

また台車の方はM車(両先頭車9001号車・9051号車、中間車9101号車・9151号車)と、T車(中間車7700形、7900形、7750形、7850形)とで台車が異なっておりまして、前者は軸梁式のKW-77C形、後者がSUミンデン式のFS-517C形となっております。

7200系の台車はM車がKW-77B形、T車はFS-517C形ということで、おそらく9000系の台車は7200系と全く同じものがそのまま流用されているものと思います。



ということでざっと紹介しましたが、昨年発売された7200系をベースに、しっかりと9000系の特徴を盛り込んだ、全体的には大変良い出来栄えの製品に仕上がっているかと思います。(※その分お値段もなかなかのものではありますが。)

次回は昨年発売された7200系や、以前発売されていた塗装済キット時代の製品と比較してみたいと思います。


⇒次回へ続く