issです。引き続きこんばんは。
今宵はもう1件,もう少しお付き合いください。

先日,とある運転会では223系や225系など,JR西日本の車両が活躍していました。
西日本の車両というと,最近は中間に連結された先頭車のヘッドライトを常時点灯しているようです。



一方で模型の世界では,前へ向けばヘッドライト,後ろへ向けばテールライトが点灯し↑のような光景を再現するには一工夫が必要です。
点灯状態という意味では「常に前照灯が点く=室内灯と同じ点灯」ですが,その車両が先頭にも出ることを考慮するとただ単に前灯だけを付けっぱなしにする訳にも行きません。

改造が少なそうという意味ではDCC化がお手軽だけれども‥‥たまでんクラブ内の普及率から察する通り,そのDCC化があまりお手軽ではありません(笑)。
そんななか,ちょっとした思い付きからアナログ運転でもヘッドライトを常時点灯できるワザを思いつきました。



前フリが長くなりましたが,今回の要点は中間に連結される時だけは前照灯が室内灯のように振舞うということ。
つまり,点灯回路的には室内灯のようにブリッジダイオードを上手いこと仕込めば良いという事になります。

先にDCC化のことも考えましたが,そういえばKATOのDCCF対応の「電車形先頭車用デコーダ(FL12)」。
これはライト基板のON-OFFのSWの部分に,床中配線とライト基板の間に挟みこむようにして使います。

‥‥察しの良い方はお気づきかと思いますが,このDCCデコーダの形をしたブリッジダイオードを用意すれば,KATOのDCCF対応車に限ってはJR西日本の車両のようなヘッドライト点灯モードが再現可能!ということです。
切替にはデコーダを差し込むように床下の点検蓋を開ける必要がありますが,ライトスイッチの操作もまたオンレールでは出来ないので,切替の手間はあまり変わらないということでそれなりに扱えそうです。



ということで,基板を早速製作し車両に組み込んでみたのが↑の図です。
基板は例によってサンハヤト製のシール基板で,今回はICB-062とICB-052を切り出したものから2枚重ねにしてみました。
寸法はライトスイッチのパーツを参考に,なるべく薄く組み立てるのがミソのようです(点検蓋が閉じなくなります‥‥)。



残念ながら手元に223系や225系が無いので,お決まりの313系にご登場してもらい点灯試験を行いました。
ヘッドライトが点灯している車両がヘッドライトに照らされている,まさに冒頭の写真のような状態が再現できました。

ただし,基板の製作精度が残念ながらそこまで高くはなく,見かけほどフレンドリーに取付・取外しができるようにはなってないので,その辺りは今後の課題となりそうです。