東横線 旧渋谷駅

こんばんわ、谷風皐月です。

現在、当ブログにてpierre2427が、多くの方にとって忘れられないあの日―平成24年3月15日の一夜を記事で書いてくれておりますが、「在りし日の姿だけでなく、現在の姿も」、ということで今回記事を書かせていただきたいと思います。


ということで今回は3月22日から3月24日の間、東横線旧渋谷駅で開催されております、『TOYOKO LINE SHIBUYA Station Park~「ありがとう」と「さよなら」の3日間~』に行ってまいりましたので、そのお話です。

※東急電鉄公式サイトより引用
http://www.shibuya-tsunagaru.com/stationpark.html



東横線 旧渋谷駅

東横線 旧渋谷駅

会場に入ってみると・・・かつて線路のあった場所のほぼ半分は通路や仮設ホームで塞がれ、床は「公園」というコンセプトもあってか広い範囲で人工芝が敷かれていました。

ただあの日からまだ1週間程しか経っていないためか、あちらこちらと見渡してみれば、私たちが見慣れた日常の光景はまだたくさん残っていました。そのためか、会場にいらっしゃる方のほとんどが携帯電話やゲーム機、カメラなどを手に思い思いに撮影されておりました。


東横線 旧渋谷駅

さて再びイベントに目を向けてみますと-私たちたまでんクラブにとっても最大の目玉でもある?鉄コレ東急7200系をはじめ、東急線を中心とした様々な鉄道グッズの販売(※上の写真は私自身の収穫物です。)、イベントライブや渋谷駅・プラレールのジオラマ展示など、様々な企画が用意されておりました。

が、中でも最もインパクトが強い企画と言えばバラストの詰め放題ではないでしょうか。

これは会場で特製の巾着袋を購入すると、実際に渋谷駅構内手前の線路に実際に降りて、本物のバラストを好きなだけ持って帰れるというかなり異色な?企画で、おそらく相当人気が出るからやるのは無理か・・・と思って試しに販売所へ行ってみたところ、幸いにも巾着袋を購入することができたので実際に線路へ降り立ってみました。


東横線 旧渋谷駅

線路や架線、信号といったインフラは役目を終えたとはいえほとんどそのままの姿を留めており、今にも列車がやってきそうな雰囲気を保ち続けていました。

が、こちらはわずか1週間という時間の経過にも関わらず、レールはすっかり錆び果ててしまい、駅舎の外観もどこか寂れてきているような、そんな雰囲気を出していました。


撮影を終えた後はバラストを適量袋につめ、物販スペースなどで買い物したりして夕方会場を後にし渋谷の町へ―。

町で目に映るのは春の風で舞い散る桜の花びらに、大学の卒業生と思われるスーツや着物姿の人々、そして東横線の地上渋谷駅。

もう鉄道の駅として使われることのない建物、そして先ほど見た錆びてしまったレール―・・・私が心で思わずつぶやいた言葉は―

『本当にありがとう』  『そしてさよなら-』

・・・まさにこの日のイベントは東横線 旧渋谷駅にとっての「卒業式」でした。


―おしまい―