2018年12月1日、日本初のステンレスカー東急5200系がデビューしてからちょうど60年経ったこの日ー。

上田電鉄 5200系

上田電鉄下之郷車庫で、生誕満60歳を迎えた5200系の還暦?をお祝いする撮影イベントが開催されました。

もちろん、私たち「たまでんクラブ」もこの大変おめでたい日を現地で祝うべく、上田の地へやってまいりました。

上田電鉄 東急5200系

早速、今回の主役である5200系クハ5251(※東急電鉄はデハ5202)を撮影ー。

このクハ5251、普段は下之郷車庫の奥で倉庫として活用されていますが年に1回、4月下旬~GW期頃に開催される「まるまど祭り」で展示されておりまして、その時に撮影することが出来ます。

ただその際は必ず、1000系をはじめとする別所線の現役車両たちと並んでの展示だったのですが、この日は普段とは違う位置に展示されているだけでなく、隣の線に車両を留置しないという、普段とは全く異なる撮影環境が整えられておりました。

また、肝心のクハ5251自体も車体を中心にしっかりと洗浄が施されたようで、還暦を祝うにふさわしい姿を誇っておりました。

特にあいにくの曇り空から時折顔を出す太陽の光に照らされたステンレスの輝きは、とても満60歳の還暦を迎えた車両とは思えない大変美しい姿が印象的で、東急電鉄時代から上田交通時代の姿まで幅広く再現され、はたまた60周年を祝う記念のオリジナルサボまで用意されるなど、祝いの華?が添えられておりました。


上田電鉄 東急5200系

・・・午後になると1000系1001Fが転線し、クハ5251も人力による移動(※床下機器などはほぼすべて取り外されているので現役時代よりかは若干軽い?とはいえ、とても大変そうでした。)が行われ、まるまど祭りの時とほぼ同じ撮影環境に。

1000系もまた東急電鉄から上田の地へとやってきたステンレスカーで、5200系の後輩ともいえる車両。

しかも1001Fは東急電鉄時代の姿を色濃く残す唯一の編成で、大先輩?をお祝いすべく、クハ5251と共に東急電鉄時代の姿が再現されておりました。

撮影会自体は約3時間程度のものでしたが、新しい試みも見られるなど大変充実した内容でした。


上田電鉄 1000系

さて、撮影会が終わった後は昼食休憩を挟んで寺下駅周辺で別所線を撮影することに。

この日のメインターゲットはステンレスカー生誕60周年ヘッドマークをつけた1001F・・・だったのですが、さすがに12月の頭ともなれば日が大変短いシーズン。

15時半過ぎに出庫する1運行の撮影は非常に厳しく、「なんとか撮りました」という感じの写真が精いっぱい。とはいえ今年5月以来となる、久しぶりの別所線撮影ができましたのでそれだけでも十分満足でした。

※とはいえ日が沈んだ後の上田の気候はさすがに寒く、まだ本格的な寒さに慣れていない体には少し厳しかったので1001Fを撮った後は早々に撤収してしまいましたが(笑)


急きょ遠征することになったのでやや駆け足となってしまった今回の上田遠征でしたが、還暦を迎えた5200系を現地で祝うことが出来ました。

これからも日本のステンレスカーの歴史を語る生き証人(車両)として、上田の地で末永く保存されていって欲しいと思います。


ーおしまいー