はい、ということで過去にTOMIXから発売された「JR485系特急電車(ひたちカラー)」セットをご紹介してまいります。(※以降は旧製品と記載します。)

TOMIX 485系ひたち 旧製品

まずは両先頭車から。

旧製品の485系ひたちセットも、現在のHG製品と同様、ボンネット形状と電気ガマ形状の先頭車が1両ずつという構成になっておりますが、製品化された時期にかなりの差(※正確には不明ですが、少なくとも15年以上はあろうかと思います。)があることもあってか、そもそもの車体の造形や塗装の品質が違うという点を差し引いて見ましても・・・。

①先頭部分のカプラーがTNカプラーではなくダミーカプラー
②スカート(排障器)回りが7両+7両併結運転対応前
③ヘッドマークが交換式の別パーツではなくシール
④特急シンボルマーク(クハ481-0)が別パーツではなく車体と一体成型
⑤屋根・ベンチレーター・貫通幌が別パーツではなく車体と一体成型
⑥屋根・屋根機器の色がグレー2色ではなく銀色単色
⑦連結面がTNカプラーではなくアーノルドカプラー

と、かなり違いがあることがわかります。(※そもそもHGシリーズと比べてる時点で全然違うという話かとは思いますが。)

・・・個人的には製品化された時代を考えれば、こんなもんじゃないかなと思う一方、現行のHG製品よりも後に手を出したというタイミング的には(485系に関しても)ド素人な私でも「こんな仕上がりだったらなぁ。」と思う面もありました(笑)


TOMIX 485系ひたち 旧製品

さてお次は中間車のモハユニット。

基本的な違いは先頭車と同じ感じですが、現行のHG製品との大きな違いとしては「きのこクーラー」と呼ばれるAU12形を搭載した初期型のモハユニットと、AU13形(モハ485)・AU71形(モハ484)を搭載した後期型のモハユニットが両方設定されている点です。(※現行のHG製品は前者のみモデル化)

1997年頃の勝田電車区の編成表(※最近こればかり見ているような気がします。)を見てみますと、485系のモハユニットは初期型の方が割合としては高いものの、後期型のユニットもおりましたので間違いということではないようです。

個人的には後期型のモハユニットが含まれているのは現行製品の編成と差別化が図られるのでかなり嬉しいポイントでした。

・・・ちなみに私が今回購入したセットは初期型のユニットが2組ありましたので、もしかしたら前の所有者の方は現行製品と同じような編成組成も再現できるようにしたかったのかもしれませんね。

TOMIX 485系ひたち 旧製品

そして編成のちょうど真ん中、4両目に連結されるサハ481。

485系ひたち編成の大半が連結していたのは、グリーン車格下げ改造車のサハ481-300ということで、旧製品でも小窓がたくさん並んだ中間車がチョイスされているのですが、たぶんサロ481として販売されていたものをそのままひたち色に塗り替えたものかと思います。

昔の鉄道模型は今よりもざっくりしていたと言いますか、ある程度は過去に作ったものを流用or代用しておりましたので特段驚かないのですが、細かい番台区分まで新規設計で模型化されてきている現在からすれば、やはり時の流れというか「こうだったらなぁ。」と思うところが感じられました。


ひととおり旧製品と現行製品のパッと見の違いを列挙してまいりましたが、やはり実際に比較した方がよくわかるかと思いますので、次回は現行のHG製品と比べてみたいと思います。


⇒次回へ続く