KATOから発売されました「レジェンドコレクションシリーズ第9弾 東京急行電鉄7000系 8両セット」ー。

今回はもうちょっと細かく製品を見ていきたいと思います。

KATO 東急7000系

まずは車体の前面ならびに妻面ー。

TOMYTECの「鉄道コレクション(以下鉄コレ)」やgreenmaxの未塗装キットではステッカーによる再現だった、字幕式の運番表示器がしっかり別パーツ、かつ乗務員室内に再現されているのが個人的には一番好評価なポイントでしょうか。

一方の妻面ですが、ちょっとパンタグラフ搭載車の配管モールドがあっさりしているような気がする(たぶん気のせい?)のですが、貫通ホロが別パーツで取り付けられている点など、やはりこれまでの東急7000系の製品とは違う感が出ていて、いいのではないかと思います。

KATO 東急7000系

お次は屋根ー。

パッと見の印象ですが、屋根板(ダークグレー)とベンチレータや避雷器といった搭載機器(明るいグレー)とのメリハリがしっかりしているのがいい感じですね。

搭載機器の方へ目を向けてみると、パンタグラフはホーンパイプが1本のPT43が搭載されています。7000系の場合、ホーンパイプが2本のタイプ(PT43?PT44?)もいますのでこの辺は好みが分かれる?ところかと思います。

ちなみに(私の非常に雑な覚え方ではありますが・・・)確か営団地下鉄日比谷線への乗入対応車がホーンパイプ2本、非乗入対応車が1本だったかと思いますので、今回のKATOの製品仕様は(おそらく)正しいものと思われます。

ただちょっと気になったのがベンチレータ。ちょっと高さがないというかなんとなくコンパクトな印象がします。(※単に鉄コレのものを見慣れ過ぎているだけかもしれません。)

あとベンチレータ側面の通風口の部分については、黒あるいは濃いグレーなどで色差ししてあげると引き締まって見栄えがさらによくなるかと思います。

KATO 東急7000系

最後に足回りー。

なんといっても最大の目玉?はKATOも公式でPRをしていたとおり、パイオニアⅢ台車の「回転するディスクブレーキ」でしょう(笑)

ディスクブレーキを車輪(車軸?)と一体にすることで、回転を再現したのはお見事としか言いようがないですが、ディスクブレーキの銀色がキレイすぎて、走らせてもいまいち回転している感が伝わって来ないのがちょっと残念なところです。

またこのギミックを再現するために、台車の構造が従来のKATO製品と全然違った感じなのも少々違和感を感じるあたり、改めてパイオニアⅢ台車の個性っぷりを感じます。

床下機器についても厳密に配列が合っているのかまではさすがにわかりませんが、機器そのものは適度な質感、配置密度があるかと思いますのでこれで十分だと思います。



東急5050系に続き発売されたKATOの初代7000系ー。私個人の見解ですが、東急モデラ―を名乗る方、ないし純粋に東急好きな方であれば「買っても損はしない」出来栄えにきっちり仕上げてきたのではないかと思います。

つい先日、田園都市線で現在活躍する5000系の製品化も決まり、今後のKATOの東急シリーズの展開にますます期待が高まってしまいますね(笑)

ただKATOに限らず、TOMYTEC(鉄コレ)、greenmax、マイクロエースと各メーカーからも東急シリーズは発売されておりますので、いい感じで競合、あるいは共存して鉄道模型における東急ワールドをもっともっと充実していってほしいです。


ーおしまいー