KATO 東急電鉄5000系

前回の記事で、5050系4000番台との違いを再現云々と書きましたが、改めて先頭車を例に写真で再度ご紹介。とりあえずパッと見での両車両の違い(※路線カラーの帯色を除く)をざっと列挙しますと・・・

・乗務員室に搭載されている非常用梯子
・排障器
・側扉の窓ガラス
・車体側面の種別&行先表示
・床下機器の配置(※ただしおそらくクハとサハのみ。)

といった感じです。

今回は5000系シリーズの中でも初期に製造されたグループをモデルにしてきただけにとりあえず『単純に既存製品(=5050系4000番台など)の帯色を替えた代物ではない。』というのはハッキリわかる仕上がりになっております。

KATO 東急5000系

また今回の東急5000系と5050系4000番台との違いで欠かせないポイントとしては先頭車の前頭部分ー。

と言いますのも両車では大きく下記2点が異なるからです。(※細かく言えばもっとありますが、とりあえず特に大きな違いのみを記載。)

①車体端から乗務員扉までの長さが異なる。

→5000系の方がFRP部分が薄い=若干短い。

②FRP部分の色が異なる。

→5000系はシャンパンゴールド、5050系4000番台はシルバー

このうち①は東急5000系シリーズ(5000系、5080系、5050系、Y500系)を語る上で欠かせない部分でして、東急系モデラ―にとってかなり敏感=気になる(たぶん)箇所でもあります(笑)

また②ですが、こちらは東急5000系シリーズの中でも一部編成(※登場時点では田園都市線用5102F~5106F、目黒線用5181Fが該当。)のみ、FRP部分の色がシャンパンゴールドになっているのですが、今回KATOから製品化された5000系は5103Fということになりますので、シャンパンゴールドを再現する必要があります。

・・・ということで検証してみたのですが、残念ながら写真ではあまりわからないかもしれませんが、私的には一応①、②とも「違いを再現してきている。」という感想を持ちました。

KATO 5000系

「お、KATOの東急5000系なかなかの物か。」と思っていたのですが、エラーがないかと言えばしっかりある訳でして・・・とりあえず今回は1つだけ挙げますが、妻面の貫通扉。

東急5000系の場合、2号車~10号車の渋谷方に貫通扉が設けられているのですが、今回のKATO製品では10号車のクハ5003に貫通扉がありません。・・・これは1号車のクハ5103とボディーを共通にしたためでしょうか?

5050系4000番台との違いを色々再現した点はいいのですが、走らせて遊ぶ分にはあまり目立たなそうな、細かいところに目をつぶるというのは合理的?だと思う一方で、ちょっと惜しいな・・・とも感じてしまうのでした。


ー次回へ続くー