KATO Y500系

さてKATOから発売されました横浜高速鉄道Y500系。
もうちょっと細かく製品を見てみましょうということで、まずは前面と屋根から。

Y500系の基調カラーリングとなる青といい、先頭車の屋根の大きな特徴である黄色い2本のラインといい、非常に鮮やかでいい感じだと思います。(※実車の屋根は汚れてしまっているので模型の屋根はキレイすぎる、とも言えるかもしれませんが。)

ちなみにKATOよりも先に発売されたGreenmax、マイクロエースのY500系はいずれも東京メトロ副都心線に乗り入れる前の時期の製品になりますので、登場時の姿がモデルになっておりますが、今回のKATO製品は直通乗入改造後=現在の姿がモデルになっております。

そのため、8両編成を示す「8cars」や運転席頭上の黒い遮光フィルム、また両先頭車で形態の異なるスカートなどがしっかり再現されております。

・・・このあたり発売が先行した2社の製品と差別化できているので、既にいずれかor両方のY500系を持っているモデラ―の方でも改めて買うのは「あり」かもしれません。

KATO Y500系

お次はY500系最大の特徴?ともいえる車体側面のラッピング部分。

どうやらインクジェット印刷が多用されているようでして、間近で見ると厚みやざらざら感がどうしても目立ってしまいますが、走らせて眺める分には全く問題ないレベルかと思います。

ただ実物を所有していないので比較できないのが申し訳ないのですが、3社のY500系を見たことのある私個人の感想としては車体印刷の美しさではマイクロエース>>>GM>KATOという感じです。

とはいえ現在ではGreenmax製品、マイクロエース製品のいずれも入手は困難(だいたい中古の相場は当時の売値以上)ですし、8両セットにしてはお値段手ごろですので文句はいえません(笑)

KATO Y500系

後は足回りや妻面など。

まず足回り関係ですが、こちらは先に発売されたKATOの5000系シリーズの足回り+新規設定といった構成でした。

具体的にいいますと、デハは5050系4000番台(※KATOの5000系シリーズのデハは全製品共通?と思われます。)、サハは田園都市線の5000系(5103F)、そしてクハはおそらく新規といった構成に見えました。

ある程度のパーツ流用は仕方ないことですが、気になる方は気になるかもしれませんね。
ただ少しでも新規にパーツを起こした部分があるだけでも評価すべきだと思います。

あと田園都市線5000系セットのレビュー時(http://tamaden-club.sakura.ne.jp/index.php?itemid=3580&catid=8#more)にエラーとして気になった、先頭車妻面の貫通扉がない問題はご覧の通り改善されていたのはよかったです。(※最も連結したら見えないので非常に細かい部分ではあるのですが。)


・・・ということで、駆け足で細部(というほどのレベルではない)を見てまいりましたが、個人的には「田園都市線5000系10両セット」の時よりも「いい感じ!」と思えました。実車と比べてしまえばどうしても気になる違いというのは出てくる(※ここではあえて記載しません。)のですが、鉄道模型としてみれば十分すぎるほどカッコいい(というかたぶん実車よりもカッコいいかもしれない。)ので、Y500系の模型に興味がある方は買ってもいいのでは?と思います。

Y500系の製品化でますますラインナップが充実したKATOの東急5000系シリーズー。

今後、まだ製品化されていない目黒線5080系が出るのか、それとも既に製品化された5000系や5050系のバリエーションが増えるのか・・・。
細かく見れば奥が深すぎてもはや手に負えない(笑)5000系シリーズのさらなる模型ラインナップの充実を期待したいと思います。


ーおしまいー